還元水とは何か
「還元水?」、あまり聞かない名前の水だと思います。 これは、「アルカリイオン水」と同じように、水を電気分解して作り出す水ですが、ただ単にアルカリ性である、というわけでなく、酸化還元電位で「還元する力」を最大限になるように調製された水を、便宜上このように呼んでいます。
酸素と酸化ストレス
酸素は私たちにとって生存に欠くことのできないものです。 しかし、体内に入った酸素の2〜3%は遺伝子や脂質、蛋白質を攻撃する「活性酸素」に変化してしまいます。 活性酸素は、細菌やウイルスなどの不活化のために大切なものですが、ストレスや病的状態などで過剰な活性酸素が生成すると言われています。 近年、人間の医療において、発ガンや血管の病気、糖尿病などの原因に「活性酸素による分子構造の変化」が関与しているという説があります。 体内で活性酸素を除去する仕組みはありますが、電気分解して作った「還元水」には、この仕組みを助ける働きがあると提唱されています。

お水いろいろ
酸化還元電位とは難しそうな言葉ですが、イオン化して水に溶け込んでいる物質が集まって示す電気的な傾向のことです。 同じ水に見えても、たとえば水の中に釘を一本入れておくと、酸化型(プラスの電位が高い)の水ではあっと言う間にサビが発生してきます。 一般に私たちが飲んでいる水道水は、酸化還元電位が+450mVくらいです。 浄水器でカルキ分を除去したり、沸騰させたりすると+250mVくらい。 磁場をかけても、どんなにカラダに良いという鉱石を加えても、これ以上下がりません。
いっぽう、還元水と呼ばれる水の場合、電位は−(マイナス)250mVくらいを示します。 この水の中に釘を漬けておいても、しばらくサビができないのは、この水が酸化反応を触媒しにくいからです。(だからといって、サビが消滅することはありません)。

還元水を飲むこと
動物の医療現場では、あまり積極的な取り組みは聞いていませんが、ペットの体内にも活性酸素が作られるのは人間と同様であり、それについての対策を講じることは、健康の維持・増進に有益だと思っています。 数年前まで、筆者(院長)はアルカリイオン水を飲ませても健康になることはない、と考えていました。 しかし、アルカリイオン水の進化型である「還元水」について徹底的に資料を調べた結果から、病的状態のペットに補助的な治療としての飲用が望ましい、という結論になりました。
豊平動物病院では、このたび還元水を生成するために、リバーストン社の「ケア・ウォーター」を設置いたしました。 容器をご持参いただければ、ご希望の方にお分けいたします(有償)ので、職員へ声をおかけください。

【ご注意】
・持病や体質により、還元水の飲用が有益ではない場合があります。担当獣医師とご相談ください。
・尿のpHが変化して、膀胱結石などを起こす可能性がありますので、飲用後2週間をめどに尿検査をお受けください。