予防接種やフィラリア予防についての考え方
人間と同様に、健康に見えるペットでも子供のうちや、高齢になってからは、免疫力が低い状態になりますので、獣医師の指導で予防接種を受ける必要があります。 子犬や子猫の時期にはまじめに予防接種を受けていても、「元気だから」という理由でその後何もしてもらえない動物がいます。 このようなペットの場合、別の理由で体力が低下した場合など、伝染病の危険にさらされるのは言うまでもありません。
「混合ワクチンは本当に毎年必要なのですか?」という質問を受けることがあります。 確かに人間ではワクチネーションは子供のうちだけで、1年ごとの接種などを要求されません。 犬の混合ワクチンは、効果・品質ともに著しく向上していますが、現状では医薬品としての認可条件が「1年に1度の追加接種」と定められており、しばらくはこの状態が続くものと思われます。 アメリカでは、地域にもよりますが、成犬の場合3年に1度の接種にして行こう、という動きが起こってきています。
フィラリア症の予防については、地域によって予防期間が異なりますので獣医師の指導にしたがって毎年予防を行ってください。 とくに、毎年の「最後の投与」がとても重要ですので、「蚊がいなくなったから」という理由で投与を中止してはいけません。
狂犬病の予防は、猫や野生動物には接種していないなど、法律上の不備はあるのですが、犬の飼育者の義務となっています。 しかし、不思議なことに、ドッグショー愛好者やブリーダーなどに、狂犬病予防への理解が少ないのは残念な限りです。 反面、「狂犬病予防接種だけをすればいいんだ」と考える方もいまだに多く、このような認識の差異がまだまだ続くのでしょうか…。 余談ですが、狂犬病予防接種で獣医師が不当な利益をあげているというのはまったくの誤解です (手間賃くらいの収入にしかなりません)。