Surgeries / Orthopedics / Anesthesia

外科・整形外科治療のポリシー

 外科治療には、「壊れた・不要な組織を取り除く」ことと、「正常な組織に作り直す」ことの二つがあります。また、治療ではありませんが、外部からわからない情報を得るために、外科手術を行うこともあります。 私たちは、適切な外科治療には、適切な診断こそが最も大切であると考えています。ですから、お客様に対して(1)外科的な病気や怪我であるのかどうか、(2)どのような術式を用いることで、(3)どのような効果を得られるのか、ということを説明するように努めています。 私たちの外科手術における目標とは、「一術完治」。 全て場合に当てはまるわけではありませんが、できるだけ一度の手術で問題が解決することを目指します。 

 私たちの説明は、くどいと感じられる場合があるかも知れません。しかし、どのような病気であっても、獣医師や病院だけが治すわけではありません。たとえば、整形外科の手術で骨折や関節の整復を行う場合、トータルな機能回復のためには、手術以上に術後のリハビリが大切です。 骨折や靱帯の損傷などの治療において、ちゃんと回復できるかどうかは「手術2割」対「リハビリ8割」であると言われています。ペットが家庭に帰って、安静にできないとか、運動制限をできないというならば、せっかくの外科手術も無駄になる可能性があります。その意味で、お客様が病気や怪我の治癒過程をイメージできるように、十分なご説明を心がけています。

麻酔のポリシー

 実際の手術の場面では、手術や麻酔の時間・危険度(リスクグレード)に応じて対応します。 リスクグレードが高くなるにつれ、手術室の中はさまざまな器材や薬品が増えてゆきます。 また、スタッフ全員が「この状況で何が起こりうるか?」ということを常に予想できるように、トレーニングを積み重ねています。 麻酔の記録については、あえて「機械まかせにしない記録」を行うことで、監視の目をかいくぐる事故が起きないように注意を払っています。 これは、機械に麻酔の監視を任せてしまって、チーム全体の緊張と五感がゆるむことを避けたいからです。 

 外科治療では、「痛み」の問題を避けることができません。 自分のペットが苦痛と闘っている場面を想像するのはつらいものです。 私たちは、「疼痛の管理(ペイン・コントロール)」も外科治療の一つと考え、麻酔方法や鎮痛剤を適切なものにするように努めています。 また、鍼や腰椎ブロック、赤外レーザー光などによるペインコントロールを応用しています。

 外科的な病気に限らず、ペットの病気は動物病院と飼い主の皆様が力を合わせて治してゆくものです。 飼い主の皆様も、健康管理と病気について十分な知識を得て、病気や事故からペット達を守ってあげましょう。


外科手術も麻酔もチームワークが
とても大切です。
麻酔中の動物は、心電図や血圧、
呼吸の状態、体温などを詳細に
知らなければなりません。
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